一台のキーボードから…
- 管理者
- 2019年11月16日
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更新日:2020年1月17日
学童にはキーボードが3台あります。1台は僕の前の指導員さんが、学童を離れる際にプレゼントとして置いていってくれたものです。それから5年が経ちました。キーボードも随分傷みました。子供達がアダプターを引っ張って接触不良にしてくれたり、キーボードを踏んでくれて鍵盤が折れたりと…一曲弾き通せなくなり、2台目を新たに購入しました。
その際「同じ轍を踏まないように」と、2台目はキーボード台を設置して置いておきました。当初はピアノを習っている子がレッスンの前にでも弾いて行ってくれたらいいかなという位の軽い気持ちでいましたがいつの頃からでしょうか、高学年の男の子達がキーボードの周りに集まる様になりました。米津玄師さんの「Lemon」がTVでも盛んに流れていて、学校でも耳にする機会が多かったのでしょうね。その内に自分達でも弾きたくなったのかと思います。4年生のKちゃんが練習を始めると次第に高学年の、今までピアノを触らなかった男の子達までもが弾き始めました。
特に熱心なのは6年生のHくん、5年生のRくんでした。二人共、毎日の様にキーボードに向かっていました。たどたどしかったメロディーがだんだんとしっかりしたものになり、今では思わず聞き惚れる位の演奏が出来るまでになっていました。

小さなきっかけから短時間で急激に力をつけた2人ですが、もっとしっかり習いたくなったのでしょう。Hくんは自宅の側の教室にピアノを習いに行く事になりました。お家にも立派なピアノが来る事になり、今まで自宅で使っていたキーボードを学童に寄贈してくれました。自動演奏の曲がたくさん入ったもので、こちらのキーボードも曲を弾いたり流したり…と毎日フル稼働しています。
たった一台のキーボードという「種」から、子供達が自由に枝葉を伸ばしていきました。男の子達が次はどんな「化学反応を」見せてくれるのか、今から楽しみにしています^_^
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